★研究作業から、そして七つ星2017年03月02日 22:02:01

七つ星、別府川を渡る
▲以下は「征西戦記稿」(修正改編した)から抜き出した。田原坂の戦の
一端を示す。
(1)薩軍の抜刀隊と官軍新兵の動き
●是時に方りて各處戦闘益々激し、一進一退勝敗の決せざる昨日の如し、午後2時賊大衆を挙げ抜刀奮進し、我前面諸隊の守線を乱斫す、我軍逆戦支へすして退く、賊勝に乗じ其鋒を転じて我右翼近衛第一連隊及び鎮台第十二連隊の守線に突入す、諸隊大に乱る
●特り山縣中尉其部下(近衛第一連隊第二大隊第二中隊)を励し逆戦之を卻く、該隊の守線獨り全し、余は多く新来兵にして是日始めて戦に臨み狼狽度を失す、我将校叱咜制止遂に之を禁する能はず、悉く其守地を棄て退く、賊敢て窮追せず【30007032●巻7田原阪戦記】
(2)官軍側は将校の死傷増加に苦しむ
●連日の戦、我将校死傷頗る多し、蓋し賊中別に狙撃手あり、我士官の服装を認めて塁射するに因る
●乃ち胥ひ議して士官の正帽は布を以て其徽章を覆ひ外套略帽は下士の物を仮用しせしむ、是より軍装一変せり
●3月8日の両団の死傷(●第一旅団●死:将校1●傷:将校1●死傷:下士卒53)(●第二旅団(●死:将校2●傷:1●死傷:下士卒93)【30007034●巻7田原阪戦記】
▲旧10号線跨線橋上で七つ星を待った。鹿児島から霧島に宿泊した客を迎えに行く日である。カメラを細い冷雨から手で守りながら待つこと数分。撮影したのは別府川を渡る姿である。カメラマンの私の後ろには信号待ちの車が並んでいた。ほとんど通行車両との隙間がない、歩道部分のない、小さな跨線橋なので撮影場所としてはやや気を遣う所だ。