★成果が期待できない研究作業が続くが2020年10月21日 23:07:11

▲地名研究作業は宮崎県が終了した。「日付+不明」で済ますのが普通で、まったくうんざりする作業である。理由の1つは平凡社「日本歴史地名大系」の宮崎県部分が不完全なのだと結論する。収集数は熊本3643、大分3246、鹿児島2354に対して宮崎は1462。
●この日最大最高の成果が以下の通り。
○翌18日は飫肥内の板屋越と云山路を通り、梶山浦字雨木野と云部落に、副戸長時代徴兵係にて、松山某と云を徴兵召集の際熊本鎮台営所に連れ越せし其人の宅へ立寄りしに、久々振りとて焼酎杯請け、時刻を作りて夜中自宅門前に至たり、見るに門柱には新撰旅団陣営の帳り紙のあるを見て引返へし、近隣高橋正一方へ至たり、密かに起したれば、正吾にはあらすや、帰へらさるは君独りなりし、日々心配噂さして待ちし処なりし云々、同隊の人も最早皆々帰へりて、夫々自首せしにより、弥占重邦も先日比とかに帰りありし由なれとも面会はせす、何んでも川東石川方とかに居らるゝやに聞く、好き時に帰へりしなり、新撰旅団今朝も宮様が宮崎の方へ御立に付、護衛し(士)ら出発したりとのことを聞き安心帰宅す※板屋越(板谷越、旧北郷町北河内板谷、県道33、新矢立トンネル)※梶山浦(梶山、三股町長田上・下梶山、県道33・47)※雨木野(不明、三股町長田梶山の内か)※川東(都城市上・下川東、国道10・大淀川)【20028054】:(2)
◎この人物は8月7日宮崎県日向市近くで本隊とはぐれ、農民の助けを借りたりしてやっとここ三股町までたどり着いた。故郷都城はもう目の前である。これは日記(日誌)であるが、彼は懲役人としての筆記もある。
ここにある不明地名「雨木野(不明、三股町長田梶山の内か)」は「雨木野(天木野アマキノ、三股町長田、県道33・天木野バス停、長田峡・長田小学校)」と改訂した。この「長田」は大字である。「天木野」は当然小字であろう。というのは、この2つは平凡社辞典には出てこない。地理院地図で偶然「天木野」という文字が目に付いた幸運で生まれた成果である。問題がある。読みは「アマキノ」としたが「アメキノ」かも。信頼するバス停情報は「てんきの?」とする。三股町の情報を求めたが、「読み」はついに出て来なかった。理想的にはあの辞典に「長田村」の項目があり、その中に「天木野という小村も含まれる」の一文があるべきなのだ。
▲画像は地理院地図とグーグルストリートビューで作成した。

★成果が期待できない研究作業が続くが2020年10月21日 23:07:11

▲地名研究作業は宮崎県が終了した。「日付+不明」で済ますのが普通で、まったくうんざりする作業である。理由の1つは平凡社「日本歴史地名大系」の宮崎県部分が不完全なのだと結論する。収集数は熊本3643、大分3246、鹿児島2354に対して宮崎は1462。
●この日最大最高の成果が以下の通り。
○翌18日は飫肥内の板屋越と云山路を通り、梶山浦字雨木野と云部落に、副戸長時代徴兵係にて、松山某と云を徴兵召集の際熊本鎮台営所に連れ越せし其人の宅へ立寄りしに、久々振りとて焼酎杯請け、時刻を作りて夜中自宅門前に至たり、見るに門柱には新撰旅団陣営の帳り紙のあるを見て引返へし、近隣高橋正一方へ至たり、密かに起したれば、正吾にはあらすや、帰へらさるは君独りなりし、日々心配噂さして待ちし処なりし云々、同隊の人も最早皆々帰へりて、夫々自首せしにより、弥占重邦も先日比とかに帰りありし由なれとも面会はせす、何んでも川東石川方とかに居らるゝやに聞く、好き時に帰へりしなり、新撰旅団今朝も宮様が宮崎の方へ御立に付、護衛し(士)ら出発したりとのことを聞き安心帰宅す※板屋越(板谷越、旧北郷町北河内板谷、県道33、新矢立トンネル)※梶山浦(梶山、三股町長田上・下梶山、県道33・47)※雨木野(不明、三股町長田梶山の内か)※川東(都城市上・下川東、国道10・大淀川)【20028054】:(2)
◎この人物は8月7日宮崎県日向市近くで本隊とはぐれ、農民の助けを借りたりしてやっとここ三股町までたどり着いた。故郷都城はもう目の前である。これは日記(日誌)であるが、彼は懲役人としての筆記もある。
ここにある不明地名「雨木野(不明、三股町長田梶山の内か)」は「雨木野(天木野アマキノ、三股町長田、県道33・天木野バス停、長田峡・長田小学校)」と改訂した。この「長田」は大字である。「天木野」は当然小字であろう。というのは、この2つは平凡社辞典には出てこない。地理院地図で偶然「天木野」という文字が目に付いた幸運で生まれた成果である。問題がある。読みは「アマキノ」としたが「アメキノ」かも。信頼するバス停情報は「てんきの?」とする。三股町の情報を求めたが、「読み」はついに出て来なかった。理想的にはあの辞典に「長田村」の項目があり、その中に「天木野という小村も含まれる」の一文があるべきなのだ。
▲画像は地理院地図とグーグルストリートビューで作成した。