★「西南記伝」打ち込み作業から2020年12月17日 13:18:52

▲作業の意図が変ってきた。当初の目的はその記事の「地名」の説明から、私の「不明地名」の解明に役立てることであった。作業をしながら、この書の元の資料は何かと考えていた時のことだ。何回か私の覚えているフレーズ・字句があり、3000を越える登録辞書が大いに役立つことに気づいた。遅い、もっと早くそうすべきであった。つまり、「征西戦記稿」の私の作成した資料を使うことができそうだと知った。
かくして、先ずその資料から該当部分をコピーして横のセルへ入れる。それを「西南記伝」作成のセルへ必要部分を入れる。そしてPDFを見ながら修正する。このやり方で作業は大幅に速くなった。気ずいたのは、「征西戦記稿」では「賊」・「賊軍」・「賊塁」の字句であるが、「西南記伝」では「薩軍」・「敵塁」と記されている。そして多くの文章が省略されている。つまり官軍側資料はほぼ「征西戦記稿」から成っている(現在は中巻上を作業中)。薩軍側はこれも「西南之役懲役人筆記」の記録を「○○○○の手録」の形で使われているが、これは該当者を見つけるのは甚だ難しい。何人かの「手録」の合成かと思うことがある。
▲ところが今や作業目的が変わりつつある。それは画像にある。私は国会図書館から1回10コマづつダウンロードして集めた「征西戦記稿」を、一語ずつ打ち込んで、資料を作った。当然モレがある。カタカナ書きの訳の分からぬ漢字があり、文意も取れず、疲れる。そしてつい行を見間違いする。再度読み返せばいいが、それはしたくなかった。結果モレが当然あり、気が付き次第訂正した。ワードからエクセルへ、エクセルから再度ワードへ、再々度エクセルへとする中で気が付くことが多かった。そして今気づいたのが「西南記伝」の打ち込み作業をすればこのようなモレが発見できるということだ。このことは本に感謝すべきであろう、「征西戦記稿」を巧に解釈して記述する表現力に感嘆しつつ。
▲画像はモレの修正に関わる作業状態をプリントスクリーンして作成したものこの画像以降は発見していない。

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