★「空申」はミスだった2024年01月07日 10:41:52

▲今新しく「訂正報告‥‥」と名付けたエクセルファイルを作成した。以前作った同様ファイルに代るものだ。きっかけを作ったのが、表題の「空申」だ。
①資料作成当時からの経験で、この2文字を見てすぐミスと判断した。正解も分かっていた。「空中」である。一応原文と照合もした。
②ミスの原因は私を何年も悩ましているOCR作業上のミスである。私はOCRできなかった(古過ぎて)「征西戦記稿」は一字ずつ全て打鍵した。ただそのミスより、「懲役人筆記」等の作成に用いたOCRのミスが圧倒的に多い。今はほぼ完成しているが、やはり時にこのようなミスに出くわす。
③今回、一目見れば経験上すぐ分かるようなミスが見逃された理由は、この一文には「日付」を付けることができず、つまり資料として外してあったからだ。そのように資料にできなかった一文は「懲役人筆記」では3582件(全22553件の内の)ある。
④今回のOCRミス発見直後に発見したのは「山申」である。記事から推してこれは「山中」である。そこで「戦申」、「夜申」、「水申」等で検索したが、これらはいずれも皆無であった。ただその過程で見付けた別なミスが「能居」である。これは「罷居」が正しい。
⑤発見後の次なる作業は既に作成してある配布用のDVDを訂正することだった。合計10枚を間違いなく訂正した。一字のミスで、資料の価値を棄損する可能性は弱いのに、ミス発見の度毎にDVDの訂正は負担を感じる。そこで冒頭のファイル「訂正報告‥‥」の作成を考えた。
▲そのエクセルファイルは「字句訂正」・「日付訂正」・「地名訂正」の3シートである。
①一番イヤなのは「日付訂正」。これは資料作成の根本を揺るがす、多くの作業をもたらす。資料は日付順でまた所属隊名順であるから何段階もの作業が必要だからだ。また作業の必要性を再確認するまでしばらく今のままで、記録だけして置く。
②一番好きな作業は「地名訂正」だ。「不明」の文字が消えると一杯いただきたくなる。毎日10数件の不明地名解明に取り組み、多くは完敗の有様だ。
③最近考え付いた。「坂の下」・「坂下」は地名ではないのではと。下り切った地点の意味ではと。同様なら「坂の上」・「坂上」、「川上」・「川下」も。
④ある資料に「逓左して」とあった。これは前後の文章から「迤(ナナメ)左して」が正しい。すぐ原文「征西戦記稿」を見る。何故か活字がかすれてはっきりしない。「逓」としか見えない。しかしそれでは前後の文の流れに合わない。なお、「征西戦記稿正誤」にもその記載はない。
▲画像は庭のバラ。前日に撮ろうとしたら、ニコンのシャッターが機能せず撮影できなかった。パソコン2、カメラ1、全て限界に近づいている。

★宝満峠と娑婆神峠2024年01月14日 21:34:05

▲知り合いの「AI」君は両峠は最初は「同じもの」との見解であった。さらに問ううちに、「別物」としたが、詳細は教えてくれなかった。
①原文(1877年3月30日)
別働第三旅団参謀中村尚武中佐の報に曰く「午前3時小川駅を発し、3隊に分ち、1隊(迫田)は寳満越、1隊(三間)は娑婆神越よりし、別に鎮台兵(別働第一)1中隊(中村)を以て応援として、午前6時開戦す、時に霧雨咫尺を弁ぜず、白岩・寳満よりする者は城山及び隣近の山頂より発砲し、娑婆神越よりする者は高きに拠るを以て1隊を2分し左右の山上より進攻し、共に数所の塁を取て谷口村に陣し、哨を張る、死傷・鹵獲左の如し」と※宝満越(不明、宝満峠、小川町南小野~城山北麓~旧豊野村上郷か)※娑婆神越(娑婆神サバガミ峠225m、旧小川町中小野ナカオノ~旧豊野村下郷シモゴウ、県道244)※白岩(白岩シライワ、旧小川町北海東キタガイトウ)【30022079●巻22衝背軍戦記】
②原文に「1隊(迫田)は寳満越、1隊(三間)は娑婆神越よりし」とある。当然別物と理解できる。私のエクセル「3★全地名検査(3訂)(提供用)200310」で「娑婆神峠」を検索した。検索用語は「サバガミ」(半角)だ。※(2)は2回。「松橋山手峠」は私が解釈した。
娑婆髪坂・娑婆神峠・鯖上峠(2)・鯖神峠・砂破神峠・シャバ神越・松橋山手峠・娑婆峯(2)・娑婆神嶺(2)・娑婆神・娑婆髪・娑婆神山・沢上・娑婆カ峯・サバカミ・サバカミ越・娑婆カ峯(2)
なお、「宝満峠」はまだ正確に表現できないのが無念である。
▲画像はグーグルストリートビューを元に作成したもの。橋左側に「福橋」とあると見た。
①原文(1877年3月26日)
同二十七日早天に官軍来攻し力戦すと雖も遂に敗す、此時将児玉八之進の曰く「数奇敗衄何の面目ありて世に処ん」と、挺身軍を指揮し、遂に丸に中り死す、此日死傷四五十名余と云、夫より小川に退き福橋の堤を守る※福橋(不明、旧松橋町)【12207011】:(4)※26日と解釈した。児玉八之進(児玉実直)。
②不明を以下のように訂正したが。
※福橋(フクバシ、宇城市松橋町豊福745の南、浅川)
③「AI」は「福橋」を「あります」と2回保証してくれた。それを頼りにして見付けた。但し画像で確信しただけかも知れない。

★小字を並べる&USBの不調?2024年01月25日 11:37:21

▲3日間弱で「小字(こあざ)」の抽出をした。OCRを使うことも考えたが、今回は資料を見ながら手で入力した。ただ期待した情報はほとんどなかった。地名が地形形状などの「自然地名」に限定されていた。592件のデータ全てが熊本県関係である。地名の始祖であるので大事に保管する。
▲今のパソコン活動下での悩みは、DELL機でUSB等に保存された情報(しっかり確認済み)をmouse機に繋ぐ、開く、ところがそこにあるのは古い情報。簡単に言えば「保存しなかった」と同じ状況である。仕方なく1USBを持参して、再度DELL機を起動して、保存し直そうとすると何とちゃんと保存されているではないか。それでも再度保存し直して、さらに全く別のカードにも保存して2つを持ち帰る。
①少し前には3USBのうち1つだけには保存がされていて再度の手間を省くこともあった。また携帯ハードディスクに残っていて助かった。
②ある時は確かに日時の通りに保存されていたので、クリックしたら開かない、よく見たら「0」バイト。
③mouse機で保存したUSBを持参して、DELL機で開いて「アレッ」と思うことは一度もない。
▲今日の失敗。それは昨日の続きである。昨日一部のファイルを「OneDrive」に保存しようとした。USBの代替・補完の役をさせようと。ところがものすごい量のファイルを勝手に呑み込み始めた。私が取った手段はシャットダウン。そして今日気づいた。相当数の情報が吞み込まれている。そこで削除を始めた。しばらくして気づいた。デスクトップの30余のファイルやフォルダーその多くは消えて、縦1列が残されているだけだった。
 明日はmouse機のそれをコピーして来て作り直しだ。
▲期待したほど雪は降らず、画像はその小雪の庭。