★小字(こあざ)探しを小学校区に求めて2024年02月06日 12:24:05

▲それは「角川日本地名大辞典」の鹿児島版の「小字」一覧のOCRが失敗に終わったことに始まる。OCRは手で打ち込む苦労をなくするので今までよく利用していたが、これはあまりにも文字が小さく、おまけにさらに小さなカタカナのルビがあったことも原因であったろう。
▲私は、私の作成した西南の役資料に出てくる地名(広い意味、固有名詞)「✖✖」を、その現在の位置「○○町大字□□小字✖✖」、可能ならその「番地」まで特定したいのだ。私のそのまとめファイル「4★地名実数(3訂)(提供用)210613」にある総数は11497件(別称などの重複も含む)。そのファイルの13番目から21番目は、海軍造船所・伊集院郷・県庁・西郷氏家邸・西京・田海村・榕城浦・慈遠寺・私学校である。そして未だに1000以上が明確にできていない。
▲今や本来の意味での「地名」に限定すれば、平成の市町村合併の余波で消滅・変遷している。だから現在の地図上で古い地名を拾える機会は少なくなった。私が研究作業で用いた道路地図は古いものは1998年、新しいもので2009年。中に私の苦闘のメモが残る。当時の地図にあるバス停名は貴重な古い地名を残すものであった。今は新しく「○○団地前」である。そして今やバス停そのものが消えてなくなっている。頼りにしていたのに。最近はGoogleのストリートビューが素晴らしい。古い情報を入れてくれている。
▲ある日ふと思い当たった。それはある市の小学校校区を見ていた時だ。そこに地区名が並んでおり、これは昔からの古い小字ではないかと確信した。
①そこで市町村ごとにその小学校校区割を調べることにした。作業で一番疲れたのは、熊本市の小学校区に取り組んだときだ。90以上ある校区を資料化するのに3日かかった。
②その後取り組んだ熊本県の市町村では「御船町」の校区がネット上に発見できず、「AI」に頼んだら教えてくれた。それを正しいと思うことにした。
③資料総数は1981件(先頭に大分県中津市字名資料がある)。追加予定は「御船町」の分まで作成して352、いずれ1981の下方に追加する。
▲画像は玉名市玉名岡のGoogleストリートビュー画像より作成。
結果、「※岡村(不明、玉東町)」が「※岡村(岡、熊本県玉名市玉名岡、岡バス停、「地名箋」玉名郡玉名村字岡)」と改訂された。

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